ぜんぜん足りない。
土曜日のわたしは廃人みたいだった。
水だけ飲んで、またすぐにベッドで丸くなる。
こおり君からの連絡がこないスマホなんか見たくなくて、充電は切れっぱなし。
課題やらなきゃと思ってノート開いても、脳みそ動かすのがつらくて進まない。
気分転換に本棚からお気に入りの少女マンガを引っ張り出してみても、
リアルとの違いによけい愕然とするしかなかった。
あーあ、……会いたいなあ。
でもこんなんじゃ会いに行けない。
部屋着のシャツに、下は中学のときのジャージ、さすがにダサすぎる。
髪もぼさぼさ、落ちこんでるから顔面の調子も悪い。
モチベマイナスのまま1日経って
……夜の7時30分。
こおり君の部屋に2日間も行けてない。
さすがに廃人生活はやばいから、いったんお風呂に入ることにする。