年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
そうしてスッと表情を引き締めると、真っ直ぐに私を見つめて口を開いた。
「一年前は告げる事が出来なかった。だが、今やっと、俺は何にも憚る事無く伝えられる。その引っ立てられた前王の子というのは、俺だ」
……え?
「一年前、俺は逃亡生活を送っていた。常に追手に怯える暮らしでは、リリアを伴う事は出来なかった。だから俺は、王位奪還を決意した。そうして王位奪還を成し、俺は今、ニルベルグ王国の王だ」
「セラヴィンさんが、……ニルベルグ王国の王?」
理解が追いつかないまま、告げられた言葉を反復すれば、セラヴィンさんは私の目を見つめ、力強く頷く。
「そうだ。俺がニルベルグ王国の王だ」
……そう、そうか。
内心の動揺は、到底言葉では言い表せないくらい大きかった。
だけど、改めて並々ならぬ風格を湛えたセラヴィンさんを見れば、意思とは別のどこかで無理矢理にでも納得させられてしまう。
セラヴィンさんという人は、それくらいの存在感と説得力を持っていた。
……あれ?
「だけど、そうなると私は……?」
「一年前は告げる事が出来なかった。だが、今やっと、俺は何にも憚る事無く伝えられる。その引っ立てられた前王の子というのは、俺だ」
……え?
「一年前、俺は逃亡生活を送っていた。常に追手に怯える暮らしでは、リリアを伴う事は出来なかった。だから俺は、王位奪還を決意した。そうして王位奪還を成し、俺は今、ニルベルグ王国の王だ」
「セラヴィンさんが、……ニルベルグ王国の王?」
理解が追いつかないまま、告げられた言葉を反復すれば、セラヴィンさんは私の目を見つめ、力強く頷く。
「そうだ。俺がニルベルグ王国の王だ」
……そう、そうか。
内心の動揺は、到底言葉では言い表せないくらい大きかった。
だけど、改めて並々ならぬ風格を湛えたセラヴィンさんを見れば、意思とは別のどこかで無理矢理にでも納得させられてしまう。
セラヴィンさんという人は、それくらいの存在感と説得力を持っていた。
……あれ?
「だけど、そうなると私は……?」