年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
セラヴィンさんが国王陛下というのは分かった。でも、そうするとその妻となる、私は……?
何故かこの方程式だけは、頭の中でどんなに考えを巡らせても、一向に答えに行き着かない。いや、行き着けない。
「リリアは王たる俺の妻。ニルベルグ王国の王妃はお前だ」
セラヴィンさんは、一言一句含めるようにゆっくりと語る。
だけど返ってきた答えは、私にセラヴィンさんが国王という以上の混乱をもたらした。
「……私の国籍がニルベルグ王国にあるって、セラヴィンさんは知っていましたよね。ならば私の実父が平民だった事も、知っていますよね?」
「平民出身だろうが関係ない。俺が選んだ俺の妃だ。誰にも文句など言わせん。なにより俺は、リリアが王妃たる資質を十分に備えていると確信している。後は、その資質を活かす術を学べばいい。そのための時間も、人員も、俺があらゆる準備を整えている」
「……そんなのは買い被りです。もし、セラヴィンさんの言うところの資質が開花しなかったらどうするつもりですか?」
何故かこの方程式だけは、頭の中でどんなに考えを巡らせても、一向に答えに行き着かない。いや、行き着けない。
「リリアは王たる俺の妻。ニルベルグ王国の王妃はお前だ」
セラヴィンさんは、一言一句含めるようにゆっくりと語る。
だけど返ってきた答えは、私にセラヴィンさんが国王という以上の混乱をもたらした。
「……私の国籍がニルベルグ王国にあるって、セラヴィンさんは知っていましたよね。ならば私の実父が平民だった事も、知っていますよね?」
「平民出身だろうが関係ない。俺が選んだ俺の妃だ。誰にも文句など言わせん。なにより俺は、リリアが王妃たる資質を十分に備えていると確信している。後は、その資質を活かす術を学べばいい。そのための時間も、人員も、俺があらゆる準備を整えている」
「……そんなのは買い被りです。もし、セラヴィンさんの言うところの資質が開花しなかったらどうするつもりですか?」