年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「セラヴィンさん、私はもう大丈夫です。だからどうぞ、戻ってください。皆が、あなたからの指示を待っていますから」
セラヴィンさんの愛に触れて、私の心はすっかり綻んでいた。だから今度は、私がセラヴィンさんの大きな背中を抱き締めて、トントンッと優しく撫でて伝えた。
私達は柔らかに抱き合って、互いの温もりを分けた。しばらくして、セラヴィンさんが惜しむように抱擁を解いた。
ところが、腕を解いてもセラヴィンさんはすぐに扉に向かおうとはせず、おもむろに自身の襟元を探り始めた。
「お前が持っていてくれ」
セラヴィンさんが首から外して差し出したのは、トップに銀細工が下がったペンダントだった。
「ペンダントですか……?」
両手で受け取ったペンダントは、かなりの重さがあった。それもそのはず、トップに下がる円形の銀細工は、ただの飾りにしては随分と大きかった。
その銀細工に、小さな取っ掛かりがあるのに気付く。
「……いえ、もしかしてこれは、中に何か入れていますか?」
セラヴィンさんの愛に触れて、私の心はすっかり綻んでいた。だから今度は、私がセラヴィンさんの大きな背中を抱き締めて、トントンッと優しく撫でて伝えた。
私達は柔らかに抱き合って、互いの温もりを分けた。しばらくして、セラヴィンさんが惜しむように抱擁を解いた。
ところが、腕を解いてもセラヴィンさんはすぐに扉に向かおうとはせず、おもむろに自身の襟元を探り始めた。
「お前が持っていてくれ」
セラヴィンさんが首から外して差し出したのは、トップに銀細工が下がったペンダントだった。
「ペンダントですか……?」
両手で受け取ったペンダントは、かなりの重さがあった。それもそのはず、トップに下がる円形の銀細工は、ただの飾りにしては随分と大きかった。
その銀細工に、小さな取っ掛かりがあるのに気付く。
「……いえ、もしかしてこれは、中に何か入れていますか?」