年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
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毒物混入の発覚直後から、王宮は外部との人や物、情報といった全てのやり取りを中止し、事実上の封鎖状態になった。それは妃教育を担う教師も例外ではなく、状況が落ち着くまでの数日間、私の授業も中止が決まった。
「授業の中止はいい機会ね。リリア様はここまで連日休みなしで励んで来たから、少し羽を伸ばしてゆっくりしろと、きっと天からの啓示だわ」
朝から同室に控えてくれているゴードン伯爵夫人が、柔らかな笑みを浮かべて言った。
「決して休みなしという訳ではありませんでしたが……。だけどそうですね、日中にこんなふうに自由な時間を過ごすのは、確かに久しぶりです」
ゴードン伯爵夫人は毒物混入が発覚した当時、王宮内の居室にいた。その為、事件以降もそのまま王宮内にとどまっていた。