年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「こら、疲れて帰って来たお父さんたちにそんな言い方をしてはいけませんよ」
私の第一声が、お母さんに窘められた。
「いいよいいよ、マルグリット。ごめんよリリア、今日は注文品の作製に時間が掛かってしまったんだ。だけど明日は早く帰れるからな」
「うんっ!」
お父さんはそう言って、私の頭を優しく撫でた。
お祖父ちゃんとお祖母ちゃんも、お父さんと同じように優しく笑い、頭を撫でてくれた。
「いただきまーす!」
家族全員が食卓について、夕食が始まる。
「へー、今晩はタラの芽のフリットか」
お父さんの弾んだ声に、お母さんは嬉しそうに目を細めた。
「ええ。前にタラの芽をお出しした時、あなた随分と喜んでらしたから。時期には少し遅いんですけど、もしかしたら、まだあるんじゃないかと思って探しに行ってみたんです」
お父さんが早速タラの芽のフリットを頬張る。
「お、美味い」
「よかったわ。おかわりもありますから、いっぱい食べてくださいな」
お母さんがお父さんに向かい、それはそれは幸せそうに笑う。
私もお父さんも、お祖父ちゃんお祖母ちゃんも笑う。
家族で囲う食卓は、いつだって笑顔に溢れていた――。
私の第一声が、お母さんに窘められた。
「いいよいいよ、マルグリット。ごめんよリリア、今日は注文品の作製に時間が掛かってしまったんだ。だけど明日は早く帰れるからな」
「うんっ!」
お父さんはそう言って、私の頭を優しく撫でた。
お祖父ちゃんとお祖母ちゃんも、お父さんと同じように優しく笑い、頭を撫でてくれた。
「いただきまーす!」
家族全員が食卓について、夕食が始まる。
「へー、今晩はタラの芽のフリットか」
お父さんの弾んだ声に、お母さんは嬉しそうに目を細めた。
「ええ。前にタラの芽をお出しした時、あなた随分と喜んでらしたから。時期には少し遅いんですけど、もしかしたら、まだあるんじゃないかと思って探しに行ってみたんです」
お父さんが早速タラの芽のフリットを頬張る。
「お、美味い」
「よかったわ。おかわりもありますから、いっぱい食べてくださいな」
お母さんがお父さんに向かい、それはそれは幸せそうに笑う。
私もお父さんも、お祖父ちゃんお祖母ちゃんも笑う。
家族で囲う食卓は、いつだって笑顔に溢れていた――。