年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「……あれ? ねぇ、なんだか焦げ臭くない?」
すると、ほんの僅かだが焦げたような臭いが漂ってくるのに気付く。
「焦げ臭い、でございますか?」
侍女は私の言葉に首を傾げ、スンスンと小さく鼻をひくつかせた。
「……あ、左様でございますね。どうやらあの園芸小屋からのようですね」
私と侍女は、中庭の端に建つ園芸小屋に向かった。
園芸小屋に近付くと、薄く開いたままの扉の隙間から、煙が流れ出ているのが分かった。焦げ臭いにおいの正体はこれだった。
「この程度でしたら私でも消せるかもしれません! リリア様も危なくない範囲でお手伝いをお願いできませんか?」
先に小屋に駆け寄った侍女が扉を開け、中の状況を確認して声を張る。侍女の背中越しに小屋内を覗けば、積み上げられた園芸用の敷き藁から煙が燻っているのが見えた。
幸いな事に火の手はまだ小さく、これならば侍女の言うように、十分消火は可能に思えた。
「もちろんです!」
私は小屋内に踏み出した。
「あぁっ!?」
すると、ほんの僅かだが焦げたような臭いが漂ってくるのに気付く。
「焦げ臭い、でございますか?」
侍女は私の言葉に首を傾げ、スンスンと小さく鼻をひくつかせた。
「……あ、左様でございますね。どうやらあの園芸小屋からのようですね」
私と侍女は、中庭の端に建つ園芸小屋に向かった。
園芸小屋に近付くと、薄く開いたままの扉の隙間から、煙が流れ出ているのが分かった。焦げ臭いにおいの正体はこれだった。
「この程度でしたら私でも消せるかもしれません! リリア様も危なくない範囲でお手伝いをお願いできませんか?」
先に小屋に駆け寄った侍女が扉を開け、中の状況を確認して声を張る。侍女の背中越しに小屋内を覗けば、積み上げられた園芸用の敷き藁から煙が燻っているのが見えた。
幸いな事に火の手はまだ小さく、これならば侍女の言うように、十分消火は可能に思えた。
「もちろんです!」
私は小屋内に踏み出した。
「あぁっ!?」