年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「リリア様は手持ちの手巾で口元を覆っておりましたので、吸い込む煙と熱風を最小限に抑えられています。本当に、ご立派でございました。では、続く処置は医務室にて行います」
御殿医の指示の下、リリアの体が救護用の敷布に固定され、近衛兵らの手によって丁寧に持ち上げられる。
俺は名残惜しく、物言わぬリリアの頬をサラリと撫でる。
本音を言えば、このままリリアの処置に付き添いたかった。しかし俺には、この後しなければならない事がある……。
「リリアをよろしく頼む」
「お任せください」
俺は後ろ髪引かれる思いでリリアを御殿医らの手に委ねると、サイモンら第二師団の待つ聴取室に向かった。
御殿医の指示の下、リリアの体が救護用の敷布に固定され、近衛兵らの手によって丁寧に持ち上げられる。
俺は名残惜しく、物言わぬリリアの頬をサラリと撫でる。
本音を言えば、このままリリアの処置に付き添いたかった。しかし俺には、この後しなければならない事がある……。
「リリアをよろしく頼む」
「お任せください」
俺は後ろ髪引かれる思いでリリアを御殿医らの手に委ねると、サイモンら第二師団の待つ聴取室に向かった。