年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「ち、違うの! 勝手に開けたのはシシリィよ! シシリィがお母様の文机を空けてぐちゃぐちゃにしちゃったの。これもシシリィが放って、中から出ちゃったの。私は元通りに整えようとして……でも、これがあんまり綺麗で。……勝手に取っちゃってごめんなさい」
アシェリーは尻すぼみに言いながら、しょんぼりと俯いた。
シシリィは悪戯盛りの三歳で、目が離せない。アシェリーはそんな妹の後片付けをしようとしてくれたようだった。
「そうだったの、アシェリーは片付けようとしてくれたのね。ありがとう」
私は肩を落としたアシェリーをそっと抱き締めて、感謝を伝えてその額に口付けた。アシェリーはホッとしたように微笑んだ。
「このトンボ玉はね、あなたの亡くなったお祖父様が作ってくれた物なの。……そうね。これが全ての始まりで、これのおかげでお母様はお父様と出会って、あなたとも出会えたわ」
キョトンとして私を見上げるアシェリーは、私がした抽象的な物言いが分かっていないようだった。
アシェリーは尻すぼみに言いながら、しょんぼりと俯いた。
シシリィは悪戯盛りの三歳で、目が離せない。アシェリーはそんな妹の後片付けをしようとしてくれたようだった。
「そうだったの、アシェリーは片付けようとしてくれたのね。ありがとう」
私は肩を落としたアシェリーをそっと抱き締めて、感謝を伝えてその額に口付けた。アシェリーはホッとしたように微笑んだ。
「このトンボ玉はね、あなたの亡くなったお祖父様が作ってくれた物なの。……そうね。これが全ての始まりで、これのおかげでお母様はお父様と出会って、あなたとも出会えたわ」
キョトンとして私を見上げるアシェリーは、私がした抽象的な物言いが分かっていないようだった。