【過激派刑事ドラマ】四国州
【新たな要求】
T原がひき逃げ事故で亡くなったその上に、副社長のひとり娘の安否が分からない。
そんな中、州警の捜査の対象は南海道電力の関連から副社長のひとり娘の救出に変わっていた。
南海道電力は、高松の本店や州内と淡路島の支店では契約者からの契約解除の手続き業務と伊方原発以外の発電所と変電所の管理運営の引き継ぎ業務が中心に行われていた。
同時に、州内のハローワークでは翌年3月までに南海道電力を離職する従業員さんたちの再就職の支援などで何かとバタバタしていたので、おだやかに年越しができる状況ではなかった。
この時、オレの出番は終わっていた。
しかし、本部長からの電話で本部へ来いと言われたけん、本部に行ってこれまでの事件のいきさつを全て説明することにした。
本部長は、オレからの報告を聞き終えたあとオレにこう言うた。
「報告ごくろうさま…南海道電力の経営破綻はきわめて深刻だ…生き残っている経営陣たちは全員やくざ組織との関わりを認めて、ケーサツに全てを話した…しかし、副社長だけは抵抗をしているようだ…おまけに、副社長のひとり娘の安否が分からない…犯人グループからの新たな要求がまだ来ていない…事件が収束をしない中で…伊方原発の問題が置き去りにされている…深刻な問題だ…」
「何とも言えない…問題は、副社長のひとり娘の安否が気になる…犯人グループから新たな要求が来ない…時間だけがいたずらに過ぎて行くだけ…なんだか不気味やな…本部長、もしかしたら…犯人グループは南海道電力は経営破綻したから、もう用なしになった…そうなると、奴らは要求の矛先を変える可能性がおます。」
「要求の矛先を変える可能性があるだと!?」
「ええ、その可能性も否定できんで…奴らは、南海道電力から国の中央省庁もしくは、内閣府に矛先を変える可能性が考えられると思うねん。」
「政府機関に矛先を変える可能性もあるだと!?」
「本部長、南海道電力の事件は四国州内だけの事件ではあらへんねん!!これは、日本の国家緊急事態に関わる事件に発展する恐れがおます!!」
「国家緊急事態だと!!」
「例えば、原発テロが発生する恐れがあります!!アメリカ同時多発テロ事件クラスのハイジャックテロの恐れも考えられます!!本部長!!のんきにかまえてはる場合じゃおまへんねん!!」
「何てこった…」
本部長は、南海道電力のビルジャック事件から発展した深刻な事件が国家緊急事態クラスのテロに発展する恐れが出たことを聞いたので、表情がものすごく険しくなった。
その日の深夜11時過ぎのことであった。
ところ変わって、探偵事務所の中にて…
オレは、1・5合のワンカップの沢の鶴をのみながら窓の外に写っている工場地帯の夜景をながめながら考え事をしていた。
副社長のひとり娘は…
一体、どこへ連れて行かれたのか…
犯人グループは…
一体、どこへ潜伏しているのか…
奴らは…
一体なにが欲しいのであろうか…
カネ…
それとも、オンナ…
カネがほしいのであれば、カネだと言えばいいのに…
彼らは…
カネがとれんなったから…
より過激な行動に出てくるかもしれない…
そうなったら…
オレは、奴らが過激な行動に出るかもしれないと心の中で思い続けていた。
そう思うと、一睡もできなかった。
そして12月4日に、オレがケネンしていた非常事態が発生した。
この日の朝のニュース番組のトップで、新基準の元で運転の再開を目指している伊方原発と北陸地方にあるふたつの原発の運転再開のメドがたったので、中央省庁に対して原発の運転再開を伝達することを伝えたと内閣総理大臣が発表をしたと伝えた。
その時であった。
テレビの上の画面にニュース速報のテロップが出てきたのと同時にチャイムが繰り返して鳴っていた。
この時、オレがケネンしていた非常事態が発生した。
『南海道電力の副社長のひとり娘を誘拐した犯人グループの居場所が判明…犯人グループは今治東区にある田島組の子分たち…犯人グループは、内閣総理大臣に原発を再稼働をするのなら…爆破をすると警告…』
大変だ!!
奴らはとうとう、過激な行動に出てきた!!
奴らは、内閣総理大臣に対して原発の再稼働を止めなければ…
伊方原発を爆破すると警告を出した…
奴らは…
本気で伊方原発を爆破するつもりだ…
これは単なるオドシではない!!
伊方原発で大規模な爆破が起こると…
西四国市一帯だけではなく…
州内の50キロ圏内の地域と九州と山口県の一部にも、被害が及ぶ…
いえ…
四国州…
いえ…
これは、国全体の安全に関わる国家緊急事態だ!!
さらに…
世界規模の危機に瀕する恐れもある!!
こんな時…
オレに何ができると言うのだ…
オレはこの時、州警をやめて1~2年の間放浪生活をしていた時のことを想い出した。
傭兵(カネで雇われた兵士)でナイジェリアに行った時のことだった。
ナイジェリアで、女学校の女子生徒たちがテロリストのグループに大量に連れ去られた事件が発生した。
オレは時、少女たちの救助のために現地にいる外国籍の傭兵部隊と共に銃を手にして、テロリストと闘った。
オレは、少女たちを親元へ帰してあげたい気持ちで、必死になってテロリストたちとの銃撃戦にいどんだ。
奴らを全滅させた後、少女たちの救助に入った。
しかし、少女たちが銃撃戦に巻き込まれて少なくとも数十人が亡くなった。
それを聞いたオレは『オレは一体…何をしていたのだ…こんなはずではなかった…』と思って、どこへ怒りをぶつければよいのかいきどおった。
あの…
ナイジェリアの悪夢を…
思い出したくない…
それなのに…
また銃を手にするときが来たのかと思うと…
やるせない気持ちで一杯になった。
そんな中で、オレのアローズ(スマホ)に電話がかかって来た。
電話は、本部長からであった。
「達雄…オレだ…本部長の佐光だ!!ニュース速報を見たか!?伊方原発の敷地内に、南海道電力の副社長のひとり娘を誘拐した犯人グループが潜伏していた…お前さんの言うとおりに、奴らは伊方原発を爆破すると内閣総理大臣に警告した…達雄に頼みがある…すぐに伊方原発へ向かえ!!」
「伊方原発へ向かえ…」
「達雄!!今は国家緊急事態におちいっている!!お前さんは以前、傭兵でナイジェリアのテロ戦争で闘っていたよな…お前さんの力が必要だ!!お前さんが闘わないと、世界規模の危機に瀕しているのだぞ!!ダンさんとオノさんと真鍋と秋川を伊方原発へ派遣した…達雄、闘ってくれ…依頼料は2倍に増やす…お前さんの力を貸してくれ!!」
もう一度…
銃を手にしろと言うのかよ…
本部長…
オレは、ナイジェリアにいた時の悪夢を思い出した。
かんべんしてくれ…
あの悪夢を思い出したくない…
しかし、本部長は繰り返してオレに闘ってほしいと叫んでいた。
どうすればいいのだ…
迷い続けているオレに、本部長はこう言うた。
「達雄!!聞いている!!今すぐに伊方原発へ向かえ!!迷わずに闘え!!相手は極悪非道の犯人グループだ!!極悪非道の犯人グループに屈したら終わりだ!!闘うのだ!!」
極悪非道の犯人グループに屈したら、その場で終わりだ…
オレは、本部長からの一言で伊方原発へ向かうことを決意した。
本部長からの要請を受けたオレは、いちもくさんに伊方原発がある西四国市へ車で向かった。
車は、高速道路を降りた後保内区(八幡浜市北部の部分)の国道197号線の検問所へ行った。
検問所に着いたのは、午後1時過ぎであった。
オレは、検問所でダンさんとオノさんとナベとアキと合流した後、佐田岬区にある伊方原発へ向かった。
この時、磯原さんもオレと一緒に伊方原発へ向かった。
現場に到着した時、はりつめた空気がただよっていた。
オレは、再び戦場に飛び込んで行く…
生きるか死ぬかの分かれ道に、オレは立っている。
「達雄さん…もうしわけございません…達雄さんを再び戦場へ送ることになったことを許して下さい…」
ダンさんはオレに、もうしわけない表情でこう言うた後、日本の危機を救ってほしいと言うた。
「仕方ないさ…今は国家緊急事態におちいっている…日本の国の平和と安全を守るためには、極悪非道の犯人グループに屈してはならない…奴らは…伊方原発の敷地内のどこに潜んでいると言うのだ…」
オレは、ダンさんにこう言うた。
迷っている場合ではない…
オレは…
闘うために伊方原発へ来たのだ!!
日本の国の危機を救うために来たのだ!!
そんな時であった。
犯人グループは、総理大臣に電話で夕方5時に伊方原発の電源部を爆破すると言うた。
電源室に時限爆弾をしかけたと聞いたので、現場にいる州警のSAT部隊たちが重装備で原発の敷地内に突入した。
オレも突入する準備を整えた後、原発の敷地内に入った。
オレは、決死の覚悟で犯人グループとの最後の闘いに身を投じた。
そんな中、州警の捜査の対象は南海道電力の関連から副社長のひとり娘の救出に変わっていた。
南海道電力は、高松の本店や州内と淡路島の支店では契約者からの契約解除の手続き業務と伊方原発以外の発電所と変電所の管理運営の引き継ぎ業務が中心に行われていた。
同時に、州内のハローワークでは翌年3月までに南海道電力を離職する従業員さんたちの再就職の支援などで何かとバタバタしていたので、おだやかに年越しができる状況ではなかった。
この時、オレの出番は終わっていた。
しかし、本部長からの電話で本部へ来いと言われたけん、本部に行ってこれまでの事件のいきさつを全て説明することにした。
本部長は、オレからの報告を聞き終えたあとオレにこう言うた。
「報告ごくろうさま…南海道電力の経営破綻はきわめて深刻だ…生き残っている経営陣たちは全員やくざ組織との関わりを認めて、ケーサツに全てを話した…しかし、副社長だけは抵抗をしているようだ…おまけに、副社長のひとり娘の安否が分からない…犯人グループからの新たな要求がまだ来ていない…事件が収束をしない中で…伊方原発の問題が置き去りにされている…深刻な問題だ…」
「何とも言えない…問題は、副社長のひとり娘の安否が気になる…犯人グループから新たな要求が来ない…時間だけがいたずらに過ぎて行くだけ…なんだか不気味やな…本部長、もしかしたら…犯人グループは南海道電力は経営破綻したから、もう用なしになった…そうなると、奴らは要求の矛先を変える可能性がおます。」
「要求の矛先を変える可能性があるだと!?」
「ええ、その可能性も否定できんで…奴らは、南海道電力から国の中央省庁もしくは、内閣府に矛先を変える可能性が考えられると思うねん。」
「政府機関に矛先を変える可能性もあるだと!?」
「本部長、南海道電力の事件は四国州内だけの事件ではあらへんねん!!これは、日本の国家緊急事態に関わる事件に発展する恐れがおます!!」
「国家緊急事態だと!!」
「例えば、原発テロが発生する恐れがあります!!アメリカ同時多発テロ事件クラスのハイジャックテロの恐れも考えられます!!本部長!!のんきにかまえてはる場合じゃおまへんねん!!」
「何てこった…」
本部長は、南海道電力のビルジャック事件から発展した深刻な事件が国家緊急事態クラスのテロに発展する恐れが出たことを聞いたので、表情がものすごく険しくなった。
その日の深夜11時過ぎのことであった。
ところ変わって、探偵事務所の中にて…
オレは、1・5合のワンカップの沢の鶴をのみながら窓の外に写っている工場地帯の夜景をながめながら考え事をしていた。
副社長のひとり娘は…
一体、どこへ連れて行かれたのか…
犯人グループは…
一体、どこへ潜伏しているのか…
奴らは…
一体なにが欲しいのであろうか…
カネ…
それとも、オンナ…
カネがほしいのであれば、カネだと言えばいいのに…
彼らは…
カネがとれんなったから…
より過激な行動に出てくるかもしれない…
そうなったら…
オレは、奴らが過激な行動に出るかもしれないと心の中で思い続けていた。
そう思うと、一睡もできなかった。
そして12月4日に、オレがケネンしていた非常事態が発生した。
この日の朝のニュース番組のトップで、新基準の元で運転の再開を目指している伊方原発と北陸地方にあるふたつの原発の運転再開のメドがたったので、中央省庁に対して原発の運転再開を伝達することを伝えたと内閣総理大臣が発表をしたと伝えた。
その時であった。
テレビの上の画面にニュース速報のテロップが出てきたのと同時にチャイムが繰り返して鳴っていた。
この時、オレがケネンしていた非常事態が発生した。
『南海道電力の副社長のひとり娘を誘拐した犯人グループの居場所が判明…犯人グループは今治東区にある田島組の子分たち…犯人グループは、内閣総理大臣に原発を再稼働をするのなら…爆破をすると警告…』
大変だ!!
奴らはとうとう、過激な行動に出てきた!!
奴らは、内閣総理大臣に対して原発の再稼働を止めなければ…
伊方原発を爆破すると警告を出した…
奴らは…
本気で伊方原発を爆破するつもりだ…
これは単なるオドシではない!!
伊方原発で大規模な爆破が起こると…
西四国市一帯だけではなく…
州内の50キロ圏内の地域と九州と山口県の一部にも、被害が及ぶ…
いえ…
四国州…
いえ…
これは、国全体の安全に関わる国家緊急事態だ!!
さらに…
世界規模の危機に瀕する恐れもある!!
こんな時…
オレに何ができると言うのだ…
オレはこの時、州警をやめて1~2年の間放浪生活をしていた時のことを想い出した。
傭兵(カネで雇われた兵士)でナイジェリアに行った時のことだった。
ナイジェリアで、女学校の女子生徒たちがテロリストのグループに大量に連れ去られた事件が発生した。
オレは時、少女たちの救助のために現地にいる外国籍の傭兵部隊と共に銃を手にして、テロリストと闘った。
オレは、少女たちを親元へ帰してあげたい気持ちで、必死になってテロリストたちとの銃撃戦にいどんだ。
奴らを全滅させた後、少女たちの救助に入った。
しかし、少女たちが銃撃戦に巻き込まれて少なくとも数十人が亡くなった。
それを聞いたオレは『オレは一体…何をしていたのだ…こんなはずではなかった…』と思って、どこへ怒りをぶつければよいのかいきどおった。
あの…
ナイジェリアの悪夢を…
思い出したくない…
それなのに…
また銃を手にするときが来たのかと思うと…
やるせない気持ちで一杯になった。
そんな中で、オレのアローズ(スマホ)に電話がかかって来た。
電話は、本部長からであった。
「達雄…オレだ…本部長の佐光だ!!ニュース速報を見たか!?伊方原発の敷地内に、南海道電力の副社長のひとり娘を誘拐した犯人グループが潜伏していた…お前さんの言うとおりに、奴らは伊方原発を爆破すると内閣総理大臣に警告した…達雄に頼みがある…すぐに伊方原発へ向かえ!!」
「伊方原発へ向かえ…」
「達雄!!今は国家緊急事態におちいっている!!お前さんは以前、傭兵でナイジェリアのテロ戦争で闘っていたよな…お前さんの力が必要だ!!お前さんが闘わないと、世界規模の危機に瀕しているのだぞ!!ダンさんとオノさんと真鍋と秋川を伊方原発へ派遣した…達雄、闘ってくれ…依頼料は2倍に増やす…お前さんの力を貸してくれ!!」
もう一度…
銃を手にしろと言うのかよ…
本部長…
オレは、ナイジェリアにいた時の悪夢を思い出した。
かんべんしてくれ…
あの悪夢を思い出したくない…
しかし、本部長は繰り返してオレに闘ってほしいと叫んでいた。
どうすればいいのだ…
迷い続けているオレに、本部長はこう言うた。
「達雄!!聞いている!!今すぐに伊方原発へ向かえ!!迷わずに闘え!!相手は極悪非道の犯人グループだ!!極悪非道の犯人グループに屈したら終わりだ!!闘うのだ!!」
極悪非道の犯人グループに屈したら、その場で終わりだ…
オレは、本部長からの一言で伊方原発へ向かうことを決意した。
本部長からの要請を受けたオレは、いちもくさんに伊方原発がある西四国市へ車で向かった。
車は、高速道路を降りた後保内区(八幡浜市北部の部分)の国道197号線の検問所へ行った。
検問所に着いたのは、午後1時過ぎであった。
オレは、検問所でダンさんとオノさんとナベとアキと合流した後、佐田岬区にある伊方原発へ向かった。
この時、磯原さんもオレと一緒に伊方原発へ向かった。
現場に到着した時、はりつめた空気がただよっていた。
オレは、再び戦場に飛び込んで行く…
生きるか死ぬかの分かれ道に、オレは立っている。
「達雄さん…もうしわけございません…達雄さんを再び戦場へ送ることになったことを許して下さい…」
ダンさんはオレに、もうしわけない表情でこう言うた後、日本の危機を救ってほしいと言うた。
「仕方ないさ…今は国家緊急事態におちいっている…日本の国の平和と安全を守るためには、極悪非道の犯人グループに屈してはならない…奴らは…伊方原発の敷地内のどこに潜んでいると言うのだ…」
オレは、ダンさんにこう言うた。
迷っている場合ではない…
オレは…
闘うために伊方原発へ来たのだ!!
日本の国の危機を救うために来たのだ!!
そんな時であった。
犯人グループは、総理大臣に電話で夕方5時に伊方原発の電源部を爆破すると言うた。
電源室に時限爆弾をしかけたと聞いたので、現場にいる州警のSAT部隊たちが重装備で原発の敷地内に突入した。
オレも突入する準備を整えた後、原発の敷地内に入った。
オレは、決死の覚悟で犯人グループとの最後の闘いに身を投じた。