からふる。~第21話~
「さあやん、ほんとに今日はごめんねぇ。ぼくがいなくなったからこんなことに...」
「気にしなくていいよ、凜くん。私も助かったんだし」
「でも助けたのは...」
凜くんがじーっと見つめる先にいるのは、何事もなかったかのようにカノジョと仲良くケーキを取りに行っている黒羽くんだった。
凜くんたっての希望で今は17時過ぎの遅めのおやつタイム兼夕食。
沼口さんと白鳥先輩にはもちろん報告済み。
私は一刻も早く帰って休みたかったんだけど、凜くんの1日が悲惨なことになってしまうと思い、少しでも元気を出してもらおうとスイーツビュッフェにやって来た。
「凜くん、私たちもお代わりにいこう。私初めてだから分からないことだらけで、凜くんに着いてきてもらわないとダメなんだ」
「さあやん...。ぼくが出来るのはさあやんに美味しいものを教えること...。いこう、さあやん!」
凜くんは勢い良く立ち上がり、私の腕に自分の腕をぎゅっと絡ませた。
私には兄弟がいないから、こういうことをするのはすごく不馴れだった。
だけど、凜くんが毎日ベタベタしてくるものだから最近は慣れてきて全然嫌な気がしないし、むしろこうしていないと凜くんに何かあったのかと不安になる。
凜くんは凜くんらしく、凜くんのやり方で私を守ってくれてるんだよ。
ありがとう。
そう心の中で呟いた。
「気にしなくていいよ、凜くん。私も助かったんだし」
「でも助けたのは...」
凜くんがじーっと見つめる先にいるのは、何事もなかったかのようにカノジョと仲良くケーキを取りに行っている黒羽くんだった。
凜くんたっての希望で今は17時過ぎの遅めのおやつタイム兼夕食。
沼口さんと白鳥先輩にはもちろん報告済み。
私は一刻も早く帰って休みたかったんだけど、凜くんの1日が悲惨なことになってしまうと思い、少しでも元気を出してもらおうとスイーツビュッフェにやって来た。
「凜くん、私たちもお代わりにいこう。私初めてだから分からないことだらけで、凜くんに着いてきてもらわないとダメなんだ」
「さあやん...。ぼくが出来るのはさあやんに美味しいものを教えること...。いこう、さあやん!」
凜くんは勢い良く立ち上がり、私の腕に自分の腕をぎゅっと絡ませた。
私には兄弟がいないから、こういうことをするのはすごく不馴れだった。
だけど、凜くんが毎日ベタベタしてくるものだから最近は慣れてきて全然嫌な気がしないし、むしろこうしていないと凜くんに何かあったのかと不安になる。
凜くんは凜くんらしく、凜くんのやり方で私を守ってくれてるんだよ。
ありがとう。
そう心の中で呟いた。