からふる。~第21話~
「私の父は福祉事業のパイオニアでして、この高齢化の時代に需要が絶えない介護老人ホームの設立や介護用品を製作、販売を行っております。また、AIロボにプログラミングを施し、AIに介護を手伝ってもらえるように今研究を重ねているんです」
「うわぁ。すっごぉい」
私のお父さんも時代にあった仕事を考えてもう1回企業したら良かったのに。
そう考えられるほど冷静じゃなかったんだろうけど、コンビニ勤務はないでしょう。
お母さんは病んじゃうし、私の家族ダメダメだな。
「じゃあ、そこの後取りさんはそれなりに学力があってぇリーダーシップを発揮出来る人じゃないとならないよねぇ。なのに、なんで黒ちゃん?」
「お前っ!」
一触即発かと思いきや、桃さんの左手が黒羽くんの右手を制御した。
「こ~らっ!乱暴しちゃダメ!」
敬語取れた...。
しかも叱ってる...。
「悪い。つい...」
「確かに凜さんがおっしゃる通り、クロは成績も良くないですし、リーダーシップがある訳でもないですし、毎日真っ黒です」
「ぷふっ」
凜くんが思わず吹き出し、舌打ちをする黒羽くん。
しかし、手を上げることはない。
桃さんの言うことはちゃんと聞くんだな。
「しかし、クロは優しくて真っ直ぐで陰ながら努力ができ、他人の変化にいち早く気づく観察眼を持っています。それはクロにしかない特長です」
「ふぅ~っ!あっついねぇ!」
「マジでハズイ。氷取ってくる」
黒羽くんはそう言うと席を外し、氷を探して放浪の旅に出た。
こんなに顔が真っ赤で動揺している黒羽くんを初めて見た気がした。
「うわぁ。すっごぉい」
私のお父さんも時代にあった仕事を考えてもう1回企業したら良かったのに。
そう考えられるほど冷静じゃなかったんだろうけど、コンビニ勤務はないでしょう。
お母さんは病んじゃうし、私の家族ダメダメだな。
「じゃあ、そこの後取りさんはそれなりに学力があってぇリーダーシップを発揮出来る人じゃないとならないよねぇ。なのに、なんで黒ちゃん?」
「お前っ!」
一触即発かと思いきや、桃さんの左手が黒羽くんの右手を制御した。
「こ~らっ!乱暴しちゃダメ!」
敬語取れた...。
しかも叱ってる...。
「悪い。つい...」
「確かに凜さんがおっしゃる通り、クロは成績も良くないですし、リーダーシップがある訳でもないですし、毎日真っ黒です」
「ぷふっ」
凜くんが思わず吹き出し、舌打ちをする黒羽くん。
しかし、手を上げることはない。
桃さんの言うことはちゃんと聞くんだな。
「しかし、クロは優しくて真っ直ぐで陰ながら努力ができ、他人の変化にいち早く気づく観察眼を持っています。それはクロにしかない特長です」
「ふぅ~っ!あっついねぇ!」
「マジでハズイ。氷取ってくる」
黒羽くんはそう言うと席を外し、氷を探して放浪の旅に出た。
こんなに顔が真っ赤で動揺している黒羽くんを初めて見た気がした。