からふる。~第21話~
黒羽くんが戻る前に1つ私は仕事をしよう。
小さなショートケーキを一口で食べ、ごくんと飲み込んだ後、私は口を開いた。
「あのぉ」
「なんですか、紗彩さん」
「1つお願いがあるのですが...」
「お願い?」
「はい。実は...」
黒羽くんのことを何でも知っていて黒羽くんの良き理解者である前園さんに私はあのことを話した。
桃子さんは最終兵器だと思っていたからついに使う条件が揃い、その時がきたんだ。
「分かりました。お引き受け致しましょう。明日からでよろしいですか?」
「はい。明日から気が向いた時だけでもいいので...」
「おい、何話してんだよ?」
うわわ。
戻って来ちゃった。
でも、用件は伝えたから、後は前園さんにお任せするしかない。
頼みます、前園さん!
「そんなに氷持ってきてどうするの?」
「ガリガリ食べるんだよ。顎の運動にもなるし、最高なんだ」
「あははは!またおかしなこと言ってる!やっぱりクロは最高だね!あははっ!」
「ほんと黒ちゃんおもしろ~い!最高じゃんっ」
前園さんにバシバシ容赦なく肩を叩かれ、痛そうにしながらも優しい微笑みを浮かべる黒羽くん。
2人が笑う中、私は急に胸がぎゅうっと締め付けられてフォークを置いた。
手をつけてないから凜くんにあげよう。
そしたら喜んでくれるはず。
「凜くんこれ食べる?私もうお腹いっぱいになっちゃった」
「りょぉかぁい!じゃあいっただっきまぁす」
ぱくぱく頬張る凜くんを見ながら、私は手を強く握った。
心を締め付ける謎の感情に振り回されないように...。
小さなショートケーキを一口で食べ、ごくんと飲み込んだ後、私は口を開いた。
「あのぉ」
「なんですか、紗彩さん」
「1つお願いがあるのですが...」
「お願い?」
「はい。実は...」
黒羽くんのことを何でも知っていて黒羽くんの良き理解者である前園さんに私はあのことを話した。
桃子さんは最終兵器だと思っていたからついに使う条件が揃い、その時がきたんだ。
「分かりました。お引き受け致しましょう。明日からでよろしいですか?」
「はい。明日から気が向いた時だけでもいいので...」
「おい、何話してんだよ?」
うわわ。
戻って来ちゃった。
でも、用件は伝えたから、後は前園さんにお任せするしかない。
頼みます、前園さん!
「そんなに氷持ってきてどうするの?」
「ガリガリ食べるんだよ。顎の運動にもなるし、最高なんだ」
「あははは!またおかしなこと言ってる!やっぱりクロは最高だね!あははっ!」
「ほんと黒ちゃんおもしろ~い!最高じゃんっ」
前園さんにバシバシ容赦なく肩を叩かれ、痛そうにしながらも優しい微笑みを浮かべる黒羽くん。
2人が笑う中、私は急に胸がぎゅうっと締め付けられてフォークを置いた。
手をつけてないから凜くんにあげよう。
そしたら喜んでくれるはず。
「凜くんこれ食べる?私もうお腹いっぱいになっちゃった」
「りょぉかぁい!じゃあいっただっきまぁす」
ぱくぱく頬張る凜くんを見ながら、私は手を強く握った。
心を締め付ける謎の感情に振り回されないように...。