溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
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家に帰ると、玄関のカギはまた開いていた。
「ったく、不用心だな」
一応、うちで預かっている身としては、何かあったらシャレになんねえし。
もっときつく言っておかないと。
「ただい……」
リビングに入り、ただいまと言おうとした俺の言葉は途中で飲みこまれた。
「……っ」
ソファに身を投げ出して、居眠りする小春の姿があったからだ。
そう言えば、女子は5、6時間目が水泳の授業だったな。
よっぽど疲れたのか。スースーと気持ちよさそうな寝息を立てて、熟睡している。
「こんなとこで寝たら、風邪ひくっての」
そう言って近づいてみれば。
スカートから、くの字型に折られた足が伸びているのを目にして、胸がどくんと変な音を立てた。
女に、女なんか感じたことないのに。
……なんなんだよっ。