溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「ご、ご飯もつくらないで寝ちゃってごめんね。今日はなんだかすごく疲れちゃって……」


「いーよ。疲れてんのに、姉貴の相手させて悪かったな」


「ううんっ……。すごく楽しかったよ」


それは本当だもん。


希美さん、すごく面白くていっぺんに大好きになっちゃった。


「小春ってさ」


「ん?」


「男の前で強がったりするタイプ?」


「えええっ?」


急にそんな話題を振られてびっくりする。


一体なんの話!?


「姉貴の話にやけに賛同してたから」


……ああ、そういうことか。


「わ、私は恋愛経験ないからよくわからないけど……。でも、そういう男の人ってズルいなって。俺がいなくてもお前は大丈夫……なんて。べつに、守ってもらおうとか、甘えるために、彼氏っているものじゃないと思うから……。

希美さんには悪いけど、希美さんのことほんとにちゃんと見てたのかなって。別れてよかったと思う」
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