溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
翌朝。


いつも通りに起きて朝食を作っていると。


「うーん、よく寝たあ」


あくびをしながら、希美さんがリビングへやってきた。


「おはようございます」


「あ、小春ちゃんおはよ! 私、どうやって布団に行った? ぜんぜん記憶にないんだけど~」


「朔くんが運んだんですよ」


「えー、マジで? いつもソファに放置するアイツが?」


なんて言いながらも、希美さんは嬉しそうにふふふと笑って洗面所に消えて行った。


その間に、私は作っておいた雑炊を温めなおして、お茶と一緒にをテーブルの上に置く。


「すごくいい匂いするね」


顔を洗ってきた希美さんが戻ってきて、鼻をくんくんさせた。
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