溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「結構楽しそうにやってんじゃないのおっ!」


肘で私をつついてくる真希ちゃんの顔は……それはそれは楽しそうだった。



そのあとは……思ったとおり、ううん、思った以上に大変だった。
 

休み時間のたびに、入れ替わり立ち代わり、いろんな女の子が私の所へやって来るのだ。


「ねえ、永瀬くんとどういう関係?」


「永瀬くんと仲いいんだねっ」


しかも、名前も知らない別のクラスの人にまで。


もうっ!


朔くんてば自分の人気、自覚してるのかな?


私でも分かるくらい女ギライを発動しておいて、あんな風にいきなり話しかけてくるなんて……反則だよっ。


それでも……心のどこかで嬉しいって思うのはどうしてだろう?
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