溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「そっか~

……なんて言うと思った?」


真希ちゃんが、途端に真顔になった。


えっ……。


「私たちの目をごまかそうなんて、100年早いわよ」


視線を横にずらせば、同じような顔をした蘭子ちゃんと目が合った。


「小春は、私たちの可愛い妹みたいな存在なの。いつも私たちが癒されてる笑顔が少なくなってることくらいお見通しだっての!」


ううっ。さすが真希ちゃん。


私が悩んでることに気づいくれてたんだ。


「ねえ、そんなに私たちって頼りない?」


蘭子ちゃんの言葉に、私は思いっきり首を横に振る。


この2人がそばにいてくれて、どれだけ最強かなんて言うまでもない。


こんな平凡な私と仲良くしてくれていることが、今だって夢みたいだもん。


「えっと……じつは、ね……」


私は、最近の身の回りに起きていることを話した。


ふたりは次第に眉が寄っていく。
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