溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「えっ、ウソッ……」


一瞬にして、パニックになる。


「なんで開かないのっ!」


ガシャンガシャン……!


何度引っ張っても、開かない扉。


もしかして、私閉じ込められたの……?


屋上から下をのぞいてみても、そこは一面畑で人の気配がない。


「誰かーーーー!」


叫んでも、誰にも届かず私の声は空に消えていく。


ウソ……。


サッと血の気が引いた。


でも……きっとしばらくしたら開けてくれるよね?


いくらなんでも、ここに放置したまま帰ったりしないよね?


そんな風に思っていたんだけど……。


いくら待っても、扉は開く気配はなかった。
< 217 / 326 >

この作品をシェア

pagetop