溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
でも……ちょっぴり嬉しくて。
大丈夫かな。顔、真っ赤になってないかな。
そしてゆっくり目を開くと、そこには満足そうに笑う朔くんの顔があって、また恥ずかしくなった。
50個あった餃子はあっという間になくなってしまった。
「あー、食った食った」
多いかな思ったけど、半分以上は朔くんが食べてくれた。
作ったものを、美味しい美味しいって食べてもらえるって幸せだなぁ……。
なんて、幸せに浸っていると、
「今日さ、ちゃんと話つけてきたから」
朔くんが、急に真顔になる。
あっ……ファンクラブの皆さんのことかな。
私もまっすぐ朔くんを見つめ返す。
「もう、二度とあんなことさせないから」
「うん……ありがとう」
「マジで、ごめん」
「朔くんのせいじゃないよ! 」
なのに謝らせちゃって、申し訳ないよ。
「俺、自分がしてきたこと反省したよ」
「え……? どうして?」