溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「いつもと同じだよ。そうだ、ベッドのシーツ洗うからあとで持って来てね。あと枕カバーも」
「……分かった」
府に落ちなそうだった朔くんだけど、朝食を終えると部屋からシーツなどをはがして持って来てくれた。
今日は天気がいいから、洗濯しまくろう!
午前中はひたすら洗濯や掃除をして、お昼を食べたあと、私は自分の部屋で漫画を読んでいた。
「ふふふ」
チョコレートをお供に、少女漫画で胸キュン補給をしていたんだけど。
「あれ?」
ふと顔をあげると、部屋全体が暗くなっていた。
さっきまであんなに明るかったのに。まさかもう夜!?
……そんなわけないよね。まだ2時だった。
時計を見てほっとしたところで、バタバタバタ……と外では音がしてきて。
「えっ、雨!? ウソっ!!」