溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「んなワケあるかよ。そりゃあ結婚したいのはやまやまだけど、あいにくまだ俺は16なんでね」
朔くんっ!?
思いがけない言葉に、私がドキッとした。
だって、したいのはやまやまって……それって、私と結婚!?
うわぁぁぁ~……。
さりげなくプロポーズされたみたいで、体が沸騰しそう。
私、きっと真っ赤だよ。
「そーゆ―ことだから、もう小春に近寄らないって誓えよ。ああっ!?」
朔くんに凄みと睨みをきかされて「ひえっ」と情けない声を出す平井先輩。
「わ、分かったよ」
そして捨て台詞のような言葉をはくと、逃げるように消えて行った。