溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。

「んなワケあるかよ。そりゃあ結婚したいのはやまやまだけど、あいにくまだ俺は16なんでね」


朔くんっ!?


思いがけない言葉に、私がドキッとした。


だって、したいのはやまやまって……それって、私と結婚!?


うわぁぁぁ~……。


さりげなくプロポーズされたみたいで、体が沸騰しそう。


私、きっと真っ赤だよ。


「そーゆ―ことだから、もう小春に近寄らないって誓えよ。ああっ!?」


朔くんに凄みと睨みをきかされて「ひえっ」と情けない声を出す平井先輩。


「わ、分かったよ」


そして捨て台詞のような言葉をはくと、逃げるように消えて行った。
< 303 / 326 >

この作品をシェア

pagetop