溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
緊張しながらインターフォンを押すと、中から明るい声が聞こえてきた。


「もしかして小春ちゃん!? 待ってたのよ~」


それだけで、少し緊張が解ける。


ドアが開いて、見えたのは、すごく可愛らしい女の人だった。


「いらっしゃーい。迷わなかった~?」


「は、はい」


この人がお母さんの友達なの? 同級生って言ってたけど、すっごい若いじゃん!


「さあ、入って入って!」


鞄をとられ、手を引かれるまま家の中に入る。


木のいい香りを嗅ぎながら靴をぬいで通されたのは、広いリビングだった。


外観だけじゃなくて、家の中もとってもオシャレ。


観葉植物や小物がセンス良く置かれていて、まるでモデルルームみたい。


男の子がいるって聞いてたから、おもちゃとかで溢れてるのかな?って思ったけど、キレイに片付けられていた。
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