溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「あっ。今日からお世話になりますっ!相沢小春です!」


いっけない。


色々あっけに取られて、一番大事なことを忘れちゃってたよ。


私は、慌ててぺこりと頭を下げた。


「そんな堅苦しい挨拶なんて抜き抜き~。小春ちゃんのママとは昔からの友達なんだし、小春ちゃんも自分の家のようにくつろいでね」


「ありがとうございますっ!」


初めて会った私に、こんな親切にしてくれるなんて……。


遠くの親戚よりなんとか……って、ほんとだ。


人見知りが発動したらどうしようって思ってたけど、この家ならやっていけそうだとものの1分で思えた。
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