溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
と、ふと視線をその先にむけると。ちょうど永瀬くんが登校してくるのが見えた。
──ドクンッ。
今朝のことがよみがえって、体が一瞬で熱くなる。
ギュッと抱きしめられた胸……。
あんなのもう、忘れるんだっ。
ぶるんぶるんっ。
ギュッと目を瞑って頭を振る。
「ん? どうしたの?」
「へっ……」
「今度は熱?」
平井先輩は、私のおでこに手を当てた。
「わわっ」
ひんやり冷たい手のひらが、熱を吸収していくのがわかる。
それくらい、わたしの顔は今赤いってことだ。
でも今は平井先輩に触れられて、更に熱くなっていく。
──と、何かに引き寄せられるように顔を上げれば。
「……っ」
永瀬くんと目が合ってしまった。
えっ……。
サッと目をそらし、何事もなかったかのように通り過ぎて行くけど。
なんで今、こっち見てたの。
昨日までだったら、私なんて永瀬くんの眼中に入ることもなかったはずなのに。
しかもこんなところを見られちゃって、タイミング悪いな……。
──ドクンッ。
今朝のことがよみがえって、体が一瞬で熱くなる。
ギュッと抱きしめられた胸……。
あんなのもう、忘れるんだっ。
ぶるんぶるんっ。
ギュッと目を瞑って頭を振る。
「ん? どうしたの?」
「へっ……」
「今度は熱?」
平井先輩は、私のおでこに手を当てた。
「わわっ」
ひんやり冷たい手のひらが、熱を吸収していくのがわかる。
それくらい、わたしの顔は今赤いってことだ。
でも今は平井先輩に触れられて、更に熱くなっていく。
──と、何かに引き寄せられるように顔を上げれば。
「……っ」
永瀬くんと目が合ってしまった。
えっ……。
サッと目をそらし、何事もなかったかのように通り過ぎて行くけど。
なんで今、こっち見てたの。
昨日までだったら、私なんて永瀬くんの眼中に入ることもなかったはずなのに。
しかもこんなところを見られちゃって、タイミング悪いな……。