溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「こら朔っ! 小春ちゃんごめんね~、愛想のない子で」


「全然大丈夫ですっ」


同じクラスなら俺のこの反応は当然のことらしく、ショックを受けてる様子もない。


「でもほんとに美味しかった。また作ってもらいたいわ~」


「いつでも言って下さい。料理は好きなので」


「そうなの? じゃあ時々お願いするわね」


「はい!」


腕まくりを元気よく答える相沢。


社交辞令には聞こえない。


ふーん。


ほんとに普段から料理してると思わせるその言動。


そういう女子っているんだな。


学校の女子たちは、爪を長く伸ばしてネイルしているヤツが多い。


キラキラしたのをいっぱいつけて、絶対料理なんてしてねーだろって爪。


逆に、その爪で料理されても食いたくねえけど。
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