溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
曲がったすぐのところで、こっちを向いて立っていたのだ。


わわっ。


階段を1段のぼっているから、より永瀬くんが大きくみえて、びくっと身構える。


「えっと……こ、これ……」


私が追いかけてきてたのはわかっていたんだ。


恐る恐る手渡すと、「ん」と言って受け取った永瀬くんは。


「さんきゅ」


それだけ行って、階段を下りて行った。


……はぁっ……。


寿命が縮まるかと思った……。


こうして、特別任務は無事に完了したのでした。
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