溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「じゃ、じゃあ……私、家に戻ります! もともとひとりでも平気だと思ってたんで!」


うん! それがいい!


っていうか、それしかないよね?


「そんなのダメよ! 小春ちゃんは、今私が小春ちゃんのご両親から預かっているんだから。それに、おうちは水道も電気も止まってるから住めなのよ」


そんなぁ……。


「女の子のひとり暮らしなんて危ないに決まってるわ。朔でもいないより居た方が
少しはマシだと思うの」


「マシってなんだよ」


永瀬くんは、ことの重要さに気づいてないの?


突っ込むとこ、そこじゃない気がするんだけど。


でも、永瀬くんがそんなの承知するわけないもんね。


水道や電気なら、業者さんに頼めばなんとなるはずだし。
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