溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「お前なら秒で彼女できるだろ」
「選び放題だしな!」
好き勝手言いやがって。
「でもマジ、彼女欲しくねえの?」
俺の肩に手を乗せる新太が、哀れんだ目で俺を見る。
「3組の高野さん、めっちゃ性格いいらしいぞ。見た目も文句ないしな! もうあの子でいいじゃん!」
「ムリ」
3組の高野って誰だよ。俺にコクってきた女は、名前どころか顔だって覚えてねえ。
「あんな子に想われて靡かないなんて、男じゃねえって」
「見た目これで初恋もまだとか、天然記念物もんだろー」
「うるせえ」
寄ってたかって俺をネタに笑うダチ。マジでその目をついてやろうかと思う。
初恋……か。
思い出すのは、遠い記憶。
もうぼんやりとしか覚えていないが、俺にだって女の子と一緒にいてドキドキした瞬間があった。
あれは初恋だったのか分からないが……。
あとにも先にも、あんな感情を抱いたことはない。
「選び放題だしな!」
好き勝手言いやがって。
「でもマジ、彼女欲しくねえの?」
俺の肩に手を乗せる新太が、哀れんだ目で俺を見る。
「3組の高野さん、めっちゃ性格いいらしいぞ。見た目も文句ないしな! もうあの子でいいじゃん!」
「ムリ」
3組の高野って誰だよ。俺にコクってきた女は、名前どころか顔だって覚えてねえ。
「あんな子に想われて靡かないなんて、男じゃねえって」
「見た目これで初恋もまだとか、天然記念物もんだろー」
「うるせえ」
寄ってたかって俺をネタに笑うダチ。マジでその目をついてやろうかと思う。
初恋……か。
思い出すのは、遠い記憶。
もうぼんやりとしか覚えていないが、俺にだって女の子と一緒にいてドキドキした瞬間があった。
あれは初恋だったのか分からないが……。
あとにも先にも、あんな感情を抱いたことはない。