三月には髪を切る〜この恋は叶いますか?〜
「あっ……。そろそろ髪を切ってもらわなきゃな……」
髪をとかしながら堤未来(つつみみく)は呟く。一年かけて伸ばした髪は肩を超えていた。髪を切りに行くと考えるだけで胸が高鳴り、頰が赤く染まる。
鏡の前から離れると、未来はドキドキしながらスマホを手に取る。電話帳をタップし、電話をかけ始めた。
「お電話ありがとうございます!Floraです!」
明るい女性の声とFloraという店名に、未来の高鳴りはますます増していく。ドキドキしながら未来は口を開いた。
「いつもお世話になっています、堤です。カットの予約をしたいのですが……」
未来がそう言うと、女性は「かしこまりました。お時間等はいかがなさいますか?」と訊ねる。曜日と時間を未来は言い、美容室の予約は順調に進んでいった。
「担当はご指名はありますか?」
その言葉を聞いた刹那、未来はすぐに「花巻さんでお願いします!」と言っていた。電話を切った後、大きく息を吐く。顔が火照って熱い。
髪をとかしながら堤未来(つつみみく)は呟く。一年かけて伸ばした髪は肩を超えていた。髪を切りに行くと考えるだけで胸が高鳴り、頰が赤く染まる。
鏡の前から離れると、未来はドキドキしながらスマホを手に取る。電話帳をタップし、電話をかけ始めた。
「お電話ありがとうございます!Floraです!」
明るい女性の声とFloraという店名に、未来の高鳴りはますます増していく。ドキドキしながら未来は口を開いた。
「いつもお世話になっています、堤です。カットの予約をしたいのですが……」
未来がそう言うと、女性は「かしこまりました。お時間等はいかがなさいますか?」と訊ねる。曜日と時間を未来は言い、美容室の予約は順調に進んでいった。
「担当はご指名はありますか?」
その言葉を聞いた刹那、未来はすぐに「花巻さんでお願いします!」と言っていた。電話を切った後、大きく息を吐く。顔が火照って熱い。
< 1 / 12 >