同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
女子たちの間で爽やかイケメンプリンスと言われてる省吾の腑抜けた顔を見たら、その称号は今すぐにでも剥奪されそうだなと思った。
処世術に長けている省吾は、他人の懐に入り込むのが異様にうまい。
人の扱いに慣れ、手のひらの上で意のままに操る、いわばトップに立つ素質を兼ね備えた男。
そんな省吾がここまで女子を褒めるのも珍しく、どちらかというと俺みたいに冷めたタイプだと勝手に想像していた。
それなのに、一ノ瀬相手だと人格が変わってしまったんじゃないかと目を見開くレベル。
どうやらこいつも、普通の男だったみたいだ。
「俺らのBL疑惑もこれで晴れるし、一石二鳥だなっ!」
「やめろ……想像したくもない」
思わず頭を抱えてしまう。