同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
「お待たせ、ごめんね」
2人が戻ってきたタイミングで、注文していたフレンチトーストが運ばれてきた。
「わー、美味しそう!」
「写メ撮ろう、写メ!」
SNS映えしそうなフレンチトースト撮影会が、女子2人の間で始まる。
あんなに嬉しそうに笑って、よっぽど甘いものが好きなのか。
いつかその笑顔を俺にも向けてほしい。
「ん〜、美味しい! 千景くんも食べてみる?」
「いや、俺はいいから綾乃が食べなよ」
綾乃が喜んでくれることが俺の幸せ。
美味しそうに食べる姿を見ているだけで、心が満たされて胸までいっぱいになる。
「綾乃、こっちも食べてみて」
「ありがとう柚。わたしのもどーぞ」
「きゃあ、美味し〜……!」
「だよねだよね、ほっぺた落ちそう〜!」
大げさに言って頰を両手で覆う綾乃が、可愛く笑った。
やばい、尊い……。
ふと省吾を見れば、一ノ瀬を見てだらしなく頰をゆるめている。
俺もこんな顔してんのか?
……ちょっと情けないな。
でも、勝手にそうなるんだから仕方がない。