同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
──コンコン
中扉から千景くんの部屋に向かってノックする。
──ガチャ
「どーぞ」
「あ、うん! 失礼、します」
そういえば、千景くんの部屋に入るのって初めてだ。
四角形の広い部屋の隅っこにベッドがあって、家具は全部モノトーンのもので統一されている。
千景くんにピッタリなおしゃれな空間だ。
「こっち座って」
ポンポンと千景くんの横のソファを指されて、黒いソファの端っこにちょこんと腰を下ろす。
すると、膝がくっつくくらい距離を詰められた。
ち、近い……。
それに男の子の部屋なんて初めてだから、緊張する。
勉強モードの千景くんは、いつもとちがって少しだけクール。
しなやかな指先でシャーペンを動かす動作に、思わず見惚れてしまう。
英文をすらすらっと書いて、早いのにきれいですごく読みやすい。
教え方や発音もうまくて、授業を聞いているより断然わかりやすかった。