同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
わたしが知ってる千景くんは、5歳のときの千景くんだもんね……。
それもたったの半年一緒に遊んだだけの関係。
10年近く会ってなくて、久しぶりに再会したら見知らぬ男の子になってるなんて。
わたしが知らないことの方が多くて当然だ。
今の千景くんはたくさん経験して、女の子の扱いだって慣れてるよね、きっと。
「なに考えてんの?」
「へっ?」
至近距離にある千景くんの整った顔に、体温が急激に上昇する。
なんの抵抗もなく顔を近づけてくるなんて、心臓に悪すぎるんだけど。
「ち、千景くんは慣れてるなぁと思って……」
「慣れてる?」
「女の子の扱い、とか。わたしは、千景くんがそばにいるだけで落ち着かないのに……」
「べつに慣れてるわけじゃないけど。それより、俺といると落ち着かないんだ?」
イジワルな笑顔。
もしかしてわたし、墓穴掘った?