同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
お昼休みの時は普通だったのに、今の千景くんはどう見てもさっきまでとはちがう。
「なんであいつが綾乃にそんなこと言うの?」
「そ、れは……」
特Sクラスの女の子たちに嫌味を言われて落ち込んでるわたしを、心配してくれているんだよ。
なんて、千景くんには口が裂けても言えない。
「俺には言えない?」
「なにも、ないから」
沈黙がかなり気まずい。
早くなにか言って。
廊下を横切る人たちからの視線が突き刺さって、逃げ出してしまいたい衝動に駆られる。
耐えられなくなったわたしは、とっさに言葉を口にした。