同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
『ご飯いっぱい食べて、早くよくなってね』
環境の変化に弱く、なにかあるとすぐに高熱を出しては両親を心配させていた俺。
だけど今は綾乃に、弱いヤツだと思われたくはない。
『へーきだよ、大したことない』
5歳の俺のつまらないプライド。
『そっか! ねぇ、明日も来ていい? ちかちゃんと遊びたいな』
『……いいよ』
『やったぁ!』
宣言通り綾乃は毎日のように抜け道を通って、庭に忍び込んできた。
親の目を盗んで庭で木登りをしたり、蝉を追いかけて思いっきり走ったり、噴水で水の掛け合いをしてびしょ濡れになったり。
どんなときも笑顔で明るい綾乃といるようになってからは毎日が楽しくて、いつしか綾乃がくるのを心待ちにしている俺がいた。