同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!

千景くんのおかげで司書業務は難なく終わりを迎えた。


最終下校時刻の17時半、あたりはすっかり夕焼け色に染まっている。


「今野くん、今日はありがとう」
帰り支度を始めた今野くんに声をかけて、カバンを持って立ち上がる。


「お疲れ。また明日な! 桐ケ谷も、じゃあな」


爽やかに手を振って去って行く今野くんに手を振り返すと、後ろからきた千景くんにその手をギュッとつかまれた。


どこかムッとしたように、下唇を突き出している千景くん。


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