同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
「わたしのことより柚はどうなの?」
「あたし? 全然だよ。あたしが男に求めるのはステータスやルックスじゃなくて安心感だし、それでもって、あたしの話をちゃんと聞いてくれる人だと尚いい! モテるような男は論外だね」
「そうなんだ……」
ふと東条くんの顔が浮かんだ。
同時にバタバタと誰かが走ってくる足音がする。
「いいい、一ノ瀬さんっ! すでに来てたんですねっ!」
「うん、お疲れー」
「お、お疲れ様、ですっ!」
東条くんはカチンコチンになりながら、手足を一緒に動かしてぎこちない動作で向かいのソファに座る。