同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!

「いいい、一ノ瀬さん……っ! 誕生日は、おおお、俺と……っ!」


東条くんが勢いよく立ち上がった横で、千景くんが意味深にフッと笑った。


「綾乃」


「ん……?」


向かい側から千景くんの手がわたしの頬に伸びてきた。


「きれいに消えたな」


──ドキン


「傷……」


千景くんが悲しそうに眉を下げるのを見て、あの日のことを言ってるんだとわかった。

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