同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!

閉じ込められたときに転けて擦りむいてできた傷。


それは2〜3日で跡形もなくきれいに消えた。


だけど千景くんの表情は一向に晴れない。


優しい千景くんのことだから、きっと未だに責任を感じているんだろう。


「痕が残らなくてよかった」


慈愛に満ちた眼差しに、心臓がわしづかみされたみたいにキュンと鳴る。


「大丈夫だよ! わたし、皮膚とか強いみたいだから!」


「ふはっ、なにそれ」


よかった、笑ってくれて。


「ま、どうなろうと俺がちゃんと責任取るつもりだったけどね」


「?」


責任……?

あ、治療費のことを言ってるのかな。


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