同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
千景くんはあれからものすごくわたしの心配をしてくれて、気にかけてくれてるし……。
ただのかすり傷だから、全然大したことないのに。
「ありがとう、ごめんね。治療費のことは気にしないで」
「綾乃……あんたの解釈、絶対まちがってると思うよ」
「えっ?」
柚に耳打ちされて、わたしは首をかしげた。
「ま、それが綾乃よね。さ、残りのパンも食べよーっと」
誕生日の話はどこへやら。
東条くんは廃人のようにガックリと肩を落としている。
それ以降、東条くんが柚を誘う様子は見受けられなかった。