同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
「なんでそんなに可愛いわけ……っ?」
これまでに冗談で何度か言われてきたけれど……。
はぁと吐息のようなため息のあとに、じとっと見つめ返される。
こっちが息を呑むほど、切迫した空気が伝わってきた。
あの千景くんが余裕を失くしてる……ように見える。
こんな顔は初めてだ。
「怒ってるわけじゃなくて、ただ、綾乃が俺以外の男と2人でどこかに出かけたりするのが耐えられないんだ。一ノ瀬の誕生日じゃなかったら、絶対に許してない」
え……?
「え、と、あの、よく……」
「本気でわかんない?」
「……っ」
ほんとは一瞬、嫉妬してるのかなって思った。
だけどそれってものすごく自惚れてるみたいで、そんな奇跡みたいなことあるはずないよね……。