同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
球技大会当日。
どの競技でもそこそこ盛り上がってはいるものの、サッカーだけは別格で。
「きゃああああ!」
「千景様〜、東条くーん!」
学年中、いや、全校生徒といっても過言ではないほどのギャラリーの姿がグラウンドにあった。
わたしたちのクラスは準決勝まで勝ち上がり、同じく順調に勝ち進んできた特Sクラスとの優勝をかけた対決。
青空の下、2対2の同点で、そこはもうサッカースタジアムのような熱気に包まれている。
幸いわたしたちは優勝候補クラスに所属しているということで、応援席として設けられたテントの下にいるんだけど。
「いけー、今野! がんばれ〜!」
最前列で大声を張り上げる柚。
序盤から気合いが入っている千景くんと東条くんは、特Sクラスの中でもダントツで目立っていた。