同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
午前中のプログラムが終了し、お昼休みに突入。
「あー、お腹空いた〜! 食べよー!」
「ごめん、柚。わたし、千景くんのところにいってくる!」
サッカーの試合が終わってすぐに校舎の中へと消えていった千景くんのことが気になった。
生徒玄関を抜けて廊下を走っていると、ふと柑橘系の匂いが鼻をくすぐった。
まさかと思って中庭に視線をやると、ベンチにうなだれるように座っている人影を見つける。
千景くん……?
駆け寄っていくと、曖昧だった疑いが確信に変わった。
やっぱり千景くんだ。
しかも、つらそうに顔をしかめている。
もしかして……!