同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
誰だろう、千景くんのお友達?
「こ、こんにちは」
目が合ったので無視するわけにもいかず、無難に挨拶をして頭を下げた。
「どーも」
ニコリと挨拶を返されて、スマートにお辞儀まで添えてくれた。
「千景くんのお友達ですか? わたしは成瀬綾乃っていいます」
「成瀬、綾乃……そっか、きみが。へえ」
なぜだか上から下までじろりと見つめられた。
品定めするような視線に、居たたまれなくなってくる。
なんだかこの人の瞳が怖い……。
なにを考えてるかわからないところが、とても。
「あのちかがこんな女にご執心とはね……」
「えっ?」
ちょうど生温い風が吹いて、その人の声が聞き取れなかった。
「なんでもないよ。それじゃ、俺はこれで」
なにをしにきたんだろう……。