同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
「あの、千景くんは?」
珍しく食堂に千景くんの姿がなかった。
夜ご飯になっても姿を見せないなんて、こんなことは初めてだ。
「お部屋にいらっしゃるかと。ご夕食はあとでとおっしゃっていましたので、綾乃様は先にお召し上がりください」
「そう、ですか」
「千景様となにかあったんですか?」
サラダのレタスをモソモソ頬張っているわたしに、如月さんが言う。
千景くんの側近さんだけど、基本的にわたしのそばにもいてくれるので、今ではついなんでも頼ってしまいがち。
「なんかってほどのことじゃないです」
わたしが一方的に傷ついただけ。
好きに……なっただけ。
「さようでございますか。綾乃様に元気がないように見えましたので」