同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!

「そんなこと……」


「小さいとき千景様は自分の感情をあまり表現しない子だったのですが、綾乃様と出会ってからはみるみるうちに明るくなられて。旦那様も奥様も、それはそれは大変お喜びでした」


「え?」


「世界的にも有名なご両親のご子息ということで、見えない重圧を一身に受け止めておられたんだと思います。

周りの子も千景様には一目置いておられましたし、対等に接してくれる綾乃様の存在に救われていらっしゃったのかと」


「…………」


如月さんは感情を抑えるようにぐっと唇を噛んだ。


いつもは無表情なのに、千景くんのことを大切に思ってることが端々から伝わってくる。


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