同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!

い、今、なんて?


キスって、聞こえたような……。


ぼんやりするわたしに代わって、ドライヤーをテーブルの上に置く千景くん。


そのままその手で、千景くんはわたしの頬に触れた。


「キスしたいんだけど」


甘くとろけるような目で見つめられて、触れたところが熱を持つ。


「だ、だめ……っ」


そんなことされたら、恥ずかしすぎて死んじゃう。


ドキドキしすぎて、心臓が破裂しちゃうかもしれない。


「絶対だめ……」


「…………」


「は、恥ずかしいもん……」


無言の圧力でなにかを訴えかけてくる千景くんから、パッと目をそらした。


< 354 / 457 >

この作品をシェア

pagetop