同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
──コンコン
髪を乾かし終えてどうすればいいかわからずにいると、部屋のドアがノックされてビクッと肩を震わせる。
「綾乃ちゃん?」
女性の声がして恐る恐るドアを開けると、そこには千景くんのご両親が揃って立っていた。
「千景に様子を見てきてほしいって頼まれたの。大丈夫かしら?」
「は、はい!」
千景くんのお母さんはすごく美人で若々しく、とても高校生の子どもがいるようには見えない。
お父さんもタキシードがよく似合う大人の男性で、どことなく千景くんの面影がある。
って親子なんだから、当たり前か。
千景くんはお父さん似かな。
だけど笑った顔はお母さん似。
2人のいいところだけを受け継いで誕生したって感じ。