同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!

「ここ、俺の部屋だよ」


「え!? あ!」


「車の中でうとうとし始めた綾乃の手を引いて部屋へ連れてったら『まだ一緒がいい』って抱きつかれちゃって」


「うう、うそ!?」


わたし、とんでもないことを……。


は、恥ずかしい……。


「冗談。俺がまだ一緒にいたくて、寝ぼけてる綾乃を俺のベッドに寝かせたんだよ。寝顔が可愛くて眺めてたら、俺もいつの間にか寝ちゃってた」


寝ちゃってたって、まるで子どものイタズラみたいに笑わないでほしい。


朝から千景くんの笑顔は心臓に悪すぎるよ。


「今さらだけど、おはよう」


「う、うん」


じっと見つめ合ったまま数秒。


先に目をそらしたのはわたし。



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